ぬか漬けの作り方の基本は、、、

作り方
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ぬか床が育って、初めて本漬けに入るときに、初心者におすすめするのはキュウリのぬか漬けです。
比較的簡単につけることができ(作業的にも漬け時間的にも、お値段てきにも、手に入りやすさは言うまでもありません)かつ美味しいぬか漬けができる事、間違いありません。まずは、キュウリのぬか漬けの作り方で、ほとんどのぬか漬け(特に基本的な野菜類)を作るときに共通する下処理や、考え方を身に着けてください。

きゅうりの漬け方

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食材を洗う

きゅうりを水洗いしてよく水をきります。(水をふきんやペーパータオルでふきとってもOKです)

基本その1
まずほとんどの野菜類は水洗いをして表面の砂やほこりをおとすところから始まります。
ぬか床のなかに余計な雑菌が入らないようにするためです。そして水洗いをしたら、そのあとその水分をよくきります。多めに作るのであればザルなどで水をきり、少量であればふきんやペーパータオルなどでふき取っても構いません。(ふき取ればすぐ次の作業に入れます。ザルの場合しばらく水がきれるまでおいておきます)
この水気が残ったままだとぬか床が傷む(ごく少量ですぐ傷むわけではありませんが、痛みやすくなります、カビなどの原因にもなりやすいです)ので注意です。

両端をきりおとす

両端は苦みが強いので切り落としてからつけていきます。
2Lのタッパーでつけている場合は一本を2カット、もしくは3カットしてつけることをお勧めします。

野田ホーローさんの漬物美人などのおおきな容器の場合はそのまま入るので2等分などせずにつけていきます。

基本その2
キュウリはあまり差がありませんが、大根やナスをつけるときなどは同じ食材でもその時々により大きさがかなり違うことがあります。食材の大きさにあわせて、1/2であったり、1/4であったりにカットしたり、切り込みを入れていくことになります。同時に漬ける時間でも調整することもあります。
繰り返すことで適度なサイズ、適度な時間が分かるようになってきます。(きゅうりは比較的スーバーなどでは大きさがそろっていることが多いので簡単なほうかと考えます)

安いものを購入すると形がふぞろいであったり、いびつなときがあります。先端と、お尻の方で太さがかなり異なるものは2カットにして漬けた方が、つかり具合をみてよく使っている方をさきにとりだせるので良いかと思います。(容器のサイズ以外の要素でも切ることがあります)

きゅうりの表面を粗塩でこする

手のひらに粗塩をとりきゅうりの表面をこすります。

基本その3
粗塩でこすると、表面に傷がつき芯までつかりやすくなり、色もよく仕上がります。
ぬかに塩分を補給する役目もあります。(この作業をしないとぬか床の味がどんどん薄くなってしまします)こすり具合(力加減と時間)は食材によってかわります。キュウリは軽くですが、ナスはかなり力をいれてしっかりとこすることになります。ものによっては塩をしなくてもいいものもありますが、それはその都度覚えていきましょう。
ぬか漬け親父
ぬか漬け親父

この塩は落とさずにそのまま漬け込んでください。水で洗い落して漬けていくと

ぬか床の塩分がすぐに、薄くなってしまいます。

また、きゅうりはぬか床につけるまでまな板を使用しないで済むのでズボラな方にもおすすめです。それでいて簡単においしくつかるので、初心者が最初につけるのに最適かと思います。

ぬか床に漬ける、、、その前に

下処理が済んだら、ぬか床の中につけていきますがその前に毎回するべきことがあります。それは前にのこっている食材があれば取り出すか、ぬか床の容器の片側によせて(量が少ない場合はこれで片側ずつ交互に天地返しをしましょう)天地返しをしなくてはなりません。充分に漬かっていないで、もう少し漬けたいときは別皿などに一旦とりおいて、天地返しをします。
その後、新しい食材があればそちらを先につけて、そのあとで、前から漬けていたものを再びつけることになります。

基本その4 
新しい食材を漬ける前に前につけていた食材があればとりだして天地返しをしなくてはなりませんん。(ぬか床の底の方のぬかをほりおこして上にあったぬかを下の方に入れ替える事) 冷蔵庫保管でも、3日以上かきまぜていないと、この天地返しをしたときに一瞬ですが臭い匂いがしてくることが在ります。(いわゆる、ぬか床の臭い匂いの元凶です。) この匂いのもとの菌は空気に触れるだけで殺せるらしいので、この天地返しが必要になります。 ただ闇雲にかき混ぜればいいわけではなくこの天地返しで、全体に空気をいきわたらせます。この天地返しさえすれば一瞬で臭いにおいもきえるので 安心です。

ぬか漬け親父
ぬか漬け親父

前につけた食材が充分につかっていればとりだし、全体的に天地返しをしてから、表面を平らにならして、新しい食材を付けていきます。これを一つのサイクルとして習慣付けてしまいましょう。 (この時にくずれたりした食材の破片などがあればとりのぞきましょう。ぬか床の中のゴミ拾いのようなもので す。)

準備がすんだら、いよいよぬか床に漬ける

食材をとりだし、天地返しがすんだら、いよいよ、キュウリをつけていきます。キュウリが長すぎる場合は2等分もしくは、3等分して漬けていきましょう。2Lのタッパーでは小さめにカットした方が使いやすいですし、一人暮らしの方であればなおさらです。大きい、容器のかたはそのままでOKです。このまま冷蔵庫にいれ2~3日漬けます。

野田ホーローさんのぬか漬け美人3.2Lのものだとほとんどのキュウリが
1本切らずにまるまるはいります。基本は容器のサイズにあわせて切ってかまいません。

基本その5
ぬか床を掘り起こしていれるのではなく平らにならしたところに埋め込むようにつけていきます
掘り起こしていれるとぬかと素材の間に空気が入り発色がわるくなります。
特に柔らかい食材の場合は掘り起こしたところにいれてぬか床を覆い被せるようにしましょう。

漬け時間の目安

きゅうりもしっかり漬かるとしんなりして、棒状だったものがくの字型にまで曲がります。

冷蔵保存の場合  浅漬けが好きな方  2日
         古漬けが好きな方  3~4日

常温保存の場合  浅漬けが   半日
         古漬け    1日~2日

好みの味になるまで漬けたらぬか床からとりだして、水で軽く残った糠を落として適当な大きさに切って出来上がりです。

基本その6
漬け時間はぬか床の状態によってかわりますので、あくまでも目安として考えてください。ご自身の舌で確認することが重要です。自分の好みの漬かり具合を知るためもチェックが必要になります。ただし、冷蔵庫で漬ける場合は大体常温保存で漬けている場合の2倍以上の漬け時間が必要になります。目安として覚えておいてください。定番と呼べるきゅうり、大根、ナス、人参などの野菜は冷蔵庫保存のぬか床で漬ける場合は、程よくつかるまで1日半から2日ほどの時間はかかると思います。
あとは、ぬか床の状態と好みの問題になってきまs、、、
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基本のまとめ

基本の作業工程の流れ順にもう一度確認しますと

まずは洗って、水気をとる→粗塩で表面をこする→適当な大きさにカットする→前の食材をとりだす
→天地返しをしてから、表面を平らにならす→ぬか床には埋め込むように漬けていく→冷蔵保存の場合は常温の倍の時間が目安にして漬ける
(漬け時間は人それぞれ好みの漬かり具合が違うので自分のベストを探してください。
自分を知ることが大事です。)
以上のような流れになるかと思います

さらにぬか床の状態を確認、チェックすること、これが最も重要な事かもしれません。毎回チェックすることで、味の変化に気付くようになります。つけている野菜の味が同じ時間つけたのに前回より味が薄く感じた時などに、「塩をもう少し足した方がいいかなー」などど自然に考えがまわるようになればしめたものです。その頃にはぬか漬けは食卓に欠かせないものになっていることでしょう。

   

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